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版を重ねる

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池田修三 木版画

〜センチメンタル・メルヘンの世界〜

先日、酒田市美術館で開催されている、秋田県象潟町(現、にかほ市象潟町)出身、木版画家・池田修三(1922~2004)さんの作品展を見に行ってきました。

子ども達の情緒あふれるものや、故郷や酒田の風景など、版画でここまで繊細に表現できるものだと驚きを感じるものばかりでした。

 

初期のモノクロ版画では、目の線の引き方を変えることで、一人一人の表情を変え、7版も8版も重ねた多色刷りの作品では微妙な色使いによる情緒あふれる表情を、また風景の作品での水の透明感など、一つの作品を完成させるのにどれだけのエネルギーを使ったんだろうと思ってしまいました。

 

会場で展示されていましたが、多色刷りでは、一つの色に一つの版。その版を重ねていくことで一つの作品に、そのプロセスも見てみたいとも思いました。

人の人生も、ある意味いろんな出来事の積み重ねかもしれません。その一つ一つの出来事をしっかりと受け止めていくことで、その人らしい生き方になるのではないかと思います。

 

もう今年も残り半月、時にはこれまでの人生での出来事を振り返り、その時どう受けとめ、どんな想いが生じ、どんな人生を送ってきたか、人生の棚卸をしてみてはいかがでしょうか。そして、「自分の人生は自分で創る」、これからの人生のビジョンを思い描き、新しい年を迎えていただきたいとも思います。