今週の1冊
小児科専門医・医学博士 平岩幹男著(合同出版)
障害を疑われたとき、疑ったときのNGワード
「様子を見ましょう」
「温かい目で見ましょう」
「長い目で見ましょう」
障害を取り巻く世界では、しばしばこうした「気休め的な慰め言葉」が使われます。
障害を抱えている方に気配りすることは必要です。しかし当事者や家族にとっては、「今、何ができるか」が最重要課題で、同情やセンチメンタルリズムは一時しのぎにすぎません。ですから、こうした言葉が投げかけられたときには「具体的に何をすればいいのか」聞いてみて、答えが返ってこなければ気休めだと考えて結構です。
〜以上 本文より抜粋〜
子供さんの発達のことで悩んでいる時、このようなあいまいな状態のまま時間だけが過ぎてしまっているケースが多いのではないかと思います。
「できるようになる」と可能性を信じて、子供さんとつながっていくことの大切さ、その具体的な方法の一つとしてライフスキルトレーニング(LST)のスキルが紹介されています。
子供さんの発達で疑問に感じ悩んでいる親御さんだけでなく、教育に携わる方々にも読んでもらいたい本だと思いました。