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こぶしの花

高校生の頃、確かに春、名前まで鮮明に覚えているのが不思議です。「走る砂莫」という詩集がありました。その中に、「こぶしの花」という詩がありました。「山じゃおれたち早く咲く、だから早く散る運命なのだろう」という短い詩でした。その著者は、早逝し、残された家族が、遺品を整理したら、たくさんの詩が残されていたので、詩集にしたかったのだった、と私は記憶しています。

今年はもうこぶしの花が咲きましたね。

中学生のころ、私は、いっしょに遊んでいた友だちと、山に登って遊びました。その時、こぶしの花が満開だったことをよく覚えています。

その一緒に遊んでいた友だちは、高校に入学して間もなく、急性白血病で亡くなってしまいました。それで、山でこぶしの花が咲く季節になると、その友達の死を思い出すのです。

今、私の家の周りは山桜が満開です。その中に白くかすんで見えるのはこぶしの花でしょうか。あれから四十年の月日がたち、まだ元気に過ごしていることに、不思議な思いがする時があります。

早逝した友人の成し遂げることが出来なかった夢、「負い持つ業にはげましめたまい、世のため人のために、つくさしめたまへ」を成し遂げる生き方をしているか、ふり返るようになりました。