いじめによる不登校
いじめは学校でしか止めることが出来ません。
顔色のさえない子がいる時そして、その子の保護者から「我が子が意地悪をされているような気配があります。」というようなひっそりとした訴えがある時、私は学級、あるいはスポ少などの社会教育の領域で冷やかし、けなし、悪口、いじめ、の因子を持つ子供グループがあると考えて良いと思います。
いじめ因子を持つお子さんは家庭の中でいつも比べられて、競争を強いられている傾向にあります。
〇○ちゃんより頭がいい?悪い?◇◇ちゃんより運動が出来る?できない?
そうしたいつも比べられている子「ジョージクラベラレル常時比べられる」の中で育ってる子は学級の中の優劣に過敏です。自分よりすぐれたところにある子は、自分より下に引きずりおろして優位に立ちたいと考えます。自分より出来の悪い子には馬鹿にして、自分の思い通りに動かしたいと考えます。
こんな実話があります。
あるスポーツ団体で一人の子のミスがつづき負けそうになっていました。応援していた保護者がその子の親に対して、「これで負けたらみんなの前で土下座してもらわねまねの。」と他の保護者やコーチのいる前でおっしゃったそうです。その子の保護者の方は相談してきました。そうした勝利至上主義の風潮はいじめ因子を助長します。そうした言葉が出る事を抑止できないスポーツ団体は、スポーツのさわやかさとはかけ離れた存在です。そうした子が学級に2人3人グループを作っている学級ではかなり力のある先生でないと抑えられないと思います。
不登校の相談にいらっしゃる保護者の中には、担任の先生から「不登校の原因について調べるということは意味がありません。」と言われた方がいらっしゃいます。
言葉による暴力も犯罪です。(文科省通達:冷やかし・からかい・悪口・脅し文句・嫌な事を言われる等→脅迫刑法第222条。名誉毀損・侮辱→刑法230条231条)
不登校の相談でいらっしゃっているお子さんの中には担当のお医者さんから「来週から学校に行ったら」という言葉でお医者さんにも行けなくなったお子さんがいらっしゃいます。その一言が、その子とお母さんの限られた相談場所の一つを消してしまったのです。
次の話は実話です。
「わたしのいもうと」
松谷 みよ子/作
味戸 ケイコ/絵
偕成社 1987年
この子は
わたしを いじめたひとたちは
こうしたいじめっ子を抑える力ある先生だけが命を救うことが出来ます。それが出来なかったら学校にいるより家の中で穏やかに生活することがその子にとっては幸せであると思います。お父さんお母さんと一緒に。
1993年新庄明倫中学校マット殺人事件の教訓を生かされませんでした。天童のいじめによる中学生飛び込み自殺事件以来、学校の現場では子供達から保護者からのいじめアンケート調査が行われています。先生方はそれに対する聞き取り、上司への報告などの処理で忙殺されました。生徒指導担任の先生がノイローゼになってしまう程です。最終的にその実態が、教育委員会を経て文部科学省へ報告しなければならないのです。ある自治体では、いじめの訴えがあった時、校内で24時間以内に対策チームを作るという具体的なシステムが明文化されています。そして、一週間以内に結果を保護者へ報告する義務も生じます。こうした動きの中で、いじめが犯罪であるという認識が保護者へも伝わっていくのです。
どんなにかなしくても、
どんなにくるしくても、
長い坂道を登るのは、あなた一人じゃない。
同行二人。
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