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不登校という時を卒業して10年たった

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 現在23歳の青年が、自分の不登校時代(14歳から15歳)を振り返って、メッセージをくれました。この中で、不登校になった一番大きな原因は 語られていません。10年経ってもその古い傷は、生々しく、文章に書き綴ることもが出来ないのでしょう。不登校の直接の原因は、いじめでした。

 

 私が中学生の頃は、「不登校の生徒」というのは生徒の間では犯罪者のような扱いだったことを覚えています。その年頃は人の心理的な病気というものに理解のある者はほとんどいなく、身体的に健康であるのに学校を休んでいるということを「ずる休み」のように捉えているという風潮であった気がします。

もともと、人と仲良く接することが得意ではなく友だちがほとんどいない性格でしたので学校はもちろん楽しくなく、治外法権的な学校特有の空気からか暴力行為や恐喝といったことを生徒も教職員も行っていたのでとても私にとって嫌な場所でした。私にとってそんな場所であったのにも関わらず、なりゆきで生徒会の一員になったりもしていたので学校に対する妙な責任感も生まれてきました。

また、高校受験という大きなイベントもあり、両親も教育熱心な性格でしたからそちらもプレッシャーになっていました。

私はそれほど器用な人間でもなく、これらを難なくこなしていたかというとそうでもなく、どれもうまくいかずに中途半端な形になっておりました。

こういったことが重なってくるとなんとも現実逃避をしたくなってくるもので、中学生時の唯一の楽しみといえば自分の部屋でのテレビゲームです。人と接することがとても疎ましくなってきました。

しかしどれだけ嫌でも学校には行かなくてはならないという気持ちから学校へは行っていました。

しかしながら自分の気持ちと反したことをしていると身体にも影響が現れるもので、胃が荒れてきたり腹を下しやすくなったりということが多くなってきます。

見かねた私の親は、私に学校へ行かせることをやめました。私はこのとき安心した反面、受験などに影響が出るのではないかという不安も覚えました。

しかしいったん不登校児になると今まで持っていた学校に行かなくてはならない、といった意地が消えてとても楽な気持ちになりました。あの意地はなんだったのかと考えると、自分こそは不登校にはならないだとかプライドや不登校児に対する理解の無さから来ていたのだと思います。

不登校となっていると人と会うことも外出することも少なくなり、だんだんと鬱気味の傾向にもなっていきました。

そうこうしていると受験の時がやってきました。学校に行かずに勉強はやはり差が出てしまうのか第一志望校には落ちてしまいました。

ですがその時に学校に行かなかったことに対する後悔はありませんでした。

今思うと私にとって足りなかったのは自分の居場所です。

田舎の中学生にとっては遊ぶ場所もさほどなく、学校と自宅以外に自分の居場所を見つけるというのはなかなか大変で、自分の世界は狭くなってしまいがちです。

その狭い世界で生きるというのは自分が周りからどう見られているかだとか立場だとか対人関係であるとか過剰に悩みがちでちょっとしたことで落ち込んでしまいます。そういったところからどのように抜け出すかが重要であると私は思います。

そのためにはまず自分にとって誇りに思えるようなくらい好きな事を見つけるのが近道であると思います。そしてそれを研究して突き詰めていければ新しい自分の世界が広がります。

こういったことには周りの理解も欠かせないと思います。

 

 

どんなにかなしくても、

どんなにくるしくても、

長い坂道を登るのは、あなた一人じゃない。

同行二人。

 

 

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