こんにちは!メグシィです!

カウンセリングルームメグシィと、発達支援ルームからあなたへ贈るブログです。

HELLO!カウンセリング〔21〕核家族の不安

f:id:megusi:20140606140918j:plain

 仕事一筋、バリバリの女性でした。「家を離れ」というよりは、家族との折り合いが悪く、キャリアウーマンとして都会で生きる道を選びました。男性と出会い、子供が一人出来ました。しかし、その男性とも縁がなく、子供を連れて離婚しました。子供を何とか育て上げました。そして、お子さんは伴侶を得て家を構えました。別居です。よくここまで育てあげました。その時、その女性は五十代後半になっていましたが、癌が見つかりました。そこで考えたのは、自分の墓の事でした。実家に戻る事は、今までの行きがかり上、出来ません。どこに墓を作って、最後を迎えようか、という相談でした。

 その方の考えは、今更どこかのお寺の檀家に入れば費用がかかり、子供の迷惑になるという事でした。そうした、死を目前にした悩みを聞いているうちに、自分で答えをいくつか見つける事が出来るものです。というと気軽に聞こえますが・・・。

 カウンセリングを通し、自分の家族との「あつれき」を振り返り、お父さんやお母さんもその時、精一杯生きてきた事に思い至ります。伴慮と考えた男性とも、悪い思い出だけではなかった事なども思い出します。そして、お墓の心配をするよりも、生きている間に家族に喜ばれる事をたくさんやっておけば、死んだ後も思い出してもらえると納得します。 

 三年生の国語の教科書に、スーザンバーレーという人の「わすれられないおくりもの」という名作があります。生きている間に、たくさん目に見えない贈り物をしておく事です。部分を引用させていただきます。

かしこくて
いつもみんなに
たよりにされている
あなぐま
がいます

でもあなぐまは
自分の死期が近いと
わかっていました

死ぬことは怖くないのですが
残していく友達のことが
気掛かりで

自分がいつか
長いトンネルの向こうに行ってしまっても
あまり悲しまないで
と言っていました

ある日
もぐらとかえるが
かけっこしているのを見て
もう走ることのできないあなぐまは
またみんなと走りたいと思いつつ
その楽しそうな様子に
幸せな気持ちになりました

そして
その夜
「長いトンネルの
むこうに行くよ
さようなら
あなぐまより」
という手紙を
残して
死んでしまうのです

残された友達は
大変悲しみました…


冬が始まり、終わり
春がきて
みんなで
あなぐまの思い出を
話します

もぐらには
ハサミの使い方を
教えてくれました
かえるには
スケート
きつねには
ネクタイの結び方
料理上手な
うさぎのおくさんも
最初に料理を教わったのは
あなぐまでした

みんなだれにも
なにかしら
あなぐまの思い出がありました

 

あなたは、たくさんの人達によい思い出を、知らず知らずのうちに残してきました。

あなたの贈り物で、私達は生きています。ありがとう。

 

 

 

どんなにかなしくても、

どんなにくるしくても、

長い坂道を登るのは、あなた一人じゃない。

同行二人。

 

 

気になることがあれば、いつでもお気軽に、

ブログへのコメントか、お電話、メールにてお問い合わせください。

 

ご予約、お問い合わせ先

メグシィグループ 連絡先 0235-23-3583

メグシィメール問い合わせ

山形県鶴岡市 カウンセリングルーム メグシィ