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Hello ‼カウンセリング〔29〕小確幸

 

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朝五時半、蒸し暑さに目を覚ましトイレに行きました。

 近くの橋の上から拾ってきた捨て猫の「ふくちゃん」が、食卓のテーブルに横になっています。私がテーブルの椅子に座って原稿用紙を広げると、私の左腕の方に近づいて来ました。近づいてくるだけで、喉がゴロゴロ鳴ってきます。次には、私の左腕を枕にしてゴロンと横になり、ゴロゴロと喉を鳴らしながら目をつぶりました。

小確幸」という言葉が浮かびました。

 

小確幸」というのは、村上春樹さんのエッセーに出てくる造語です。村上氏は「うずまき猫の見つけ方」というエッセーの中で、「生活の中に個人的な『小確幸』(小さいけれども確かな幸福を見出す)」という事を語っておられました。そして、例にあげておられたのは、激しく運動した後にキンキンに冷えたビールを飲む事や、焼きたての温かいパンをカリカリ噛む事が、小確幸だと述べておられました。

 

 「ふくちゃん」は、野良猫でありました。ネズミ取りのトリモチが全身についていて、お医者さんで処理して頂いたあと、更に脱毛が進んだので急いでお医者さんに行ったところ、このまま進むと皮膚にウジが発生して死んでしまう危険があると言われました。その後、片目の手術もあり、大変苦しい日々を送りましたが、一カ月程してすっかり元気になりました。毛も生えてきました。今、私の左手を枕にして静かに時が経つのを共にしています。私に、小確幸なひと時を与えてくれるので、ペンが進みます。

 「ふくちゃん」は、人間の手で喉を触られていないのに、ゴロゴロと喉を鳴らします。人間の体温を近くに感じるだけで、ゴロゴロします。一つの個性です。

こうした小さな幸せを積み重ねる事が、人生の一つの断片であると思うのです。

「幸せは歩いてこない、だから歩いていくんだね~」という水前寺清子さんの歌がありまして、大ヒットいたしました。しかし、この歌は大きな錯覚を日本人に与えてしまったように思います。幸せは『感じるもの』。それも『今』『確かに感じるもの』。

 

 この地は、晴れた日に「カッコー」の鳴き声が響き渡ります。「カッコー」が「確幸」に聞こえるよう、心穏やかに過ごしていきたいと思います。

ここまで書いたところで、「ふくちゃん」がゴロゴロ鳴き疲れで、のっそり私の腕枕から離れていき、別の「小確幸」な場所を見つけに移動を始めました。

皆様、夏バテしないようにご自愛下さい。

 

どんなにかなしくても、

どんなにくるしくても、

長い坂道を登るのは、あなた一人じゃない。

同行二人。

 

 

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