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Hello!! カウンセリング [30] やり残した宿題

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三年生を担任した時、「だっこの宿題」を出しました。絵本作家いもとようこ氏が著した「しゅくだい」という本を読んだからでした。

三年前、小学生の作文を神渡良平氏が編んだ「孤独になる前に読んでおきたい10の物語」(講談社)の中にあります。

 

「だっこのしゅくだい」

せいんせいが、「きょうのしゅくだいはだっこです。おうちの人みんなにだっこし   てもらってね。」といいました。

ぼくもみんなも「ええーっ」とびっくりしました。だっこのしゅくだいなんてはじめてだからです。なんかはずかしいとおもいました。でも、うれしかったです。

いそいでいえにかえりました。

いえにかえってすぐおかあさんに「だっこがしゅくだいにでたんよ。しゅくだいじゃけぇだっこして。」とちいさいこえでいいました。

おかあさんは、「へぇ、だっこのしゅくだいがでたん?」とびっくりしました。でもすぐ「いいよ。」とにっこりいってくれました。おかあさんは、すわって、ぼくをひざのうえにのせて、りょう手できゅうと、だきしめてくれました。

おかあさんのからだはぬくかったです。だっこしてもらったら、ぼくのからだもぬくくなりました。

ぼくが、「おうちの人みんなにだっこしてもらわんといけん。」いったら、おかあさんが、ちっちゃいおばあちゃんに「だっこしてやって。」といってくれました。

ちっちゃいおばあちゃんはわらって「おいで。」と、いってだっこしてくれました。そして「おおきうなったねぇ。」といってくれました。

つぎは、大きいおばあちゃんにだっこしてもらいました。大きいおばあちゃんは、ぼくをだっこして「おもとうなったのう。」といってくれました。

さいごはおとうさんでした。おとうさんはいきなりりょう手でぼくのからだをもち上げて、どうあげをしてくれました。ぼくのからだは、くうちゅうにふわっとうかんできもちよかったです。おとうさんは、ぼくをゆっくりおろして、ぎゅっとだきしめてくれました。おとうさんのからだはぬくかったです。ぼくは、またしてもらいたいとおもいました。

だっこのしゅくだいがでたから、かぞくみんなにだっこしてもらいました。さいしょは、はずかしかったけどきもちよかったです。

だっこのしゅくだいまたでたらいいなとおもいました。

 

ライフサイクルの中で乳児期から幼児期にかけて、つまり三つ子の魂が宿るまで、しっかり抱っこしてもらい授乳が満たされた子は、肌のぬくもりが潜在意識の中にしっかりと刷り込まれます。たっぷり愛情を注がれた記憶がある子は、帰りたいときいつでも親のもとに帰れるという安心感が心の芯棒になります。この芯棒が失われている家庭は、家庭としての機能を果たしていない家庭となります。アダルト・チルドレンを生み出す機能不全家庭です。

夫婦間でも親子の間でも、いくつになっても肌のぬくもりは、心の安らぎで大切です。例えば、不登校の子供たちは、しっかり抱っこしてもらった記憶が残っているでしょうか?

このように考えると、抱っこの宿題とは、親が必ず果たさなければならない神様から与えられた人生の大切な宿題であったと考えなければなりません。それを適切な時期にし忘れると、後で大きなツケを払わなければならないようです。

 

これから、やり残した「抱っこの宿題」をやるのは「今かな・・・」と気づいた方、お手伝いさせていただきます。

 

どんなにかなしくても、

どんなにくるしくても、

長い坂道を登るのは、あなた一人じゃない。

同行二人。

 

 

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