花の絨毯

北海道は緑と花の季節を迎えての観光シーズン真只中のようです。

写真は札幌での光景。路面に花を敷き詰めて作った見事な「花の絨毯」が、レンガ造りの道庁に向かって、ライトアップされて続いていました。

これだけの、美しい光景を作るにはかなり根気のいる作業をされたのではと思います。私には初めて見る花の世界。観光客の方々も驚きの表情をされながら見入っておられました。ふっと思ったのは、ライトアップも綺麗でしたが、陽の光の中でみる「花の絨毯」はどうなんだろうと。

ユング心理学の人の心の捉え方に、人の心には、光があたっているところと、その光があたらずに影になっているところがあり、人の心には相反する二面性があるという考え方があります。優しい自分と冷たい自分、明るい自分と暗い自分など、自分が良しとしない自分が心の中に押し込められていて、時に表に出てきて自分を苦しめてしまうこともあるともいわれます。

ユング曰く、人が大人として成長いくプロセスで、自分の心の中にある二面性を知ることが、心のバランスをとるためには大切ではないかと。時には、自分の長所・短所、良いところ・悪いところ、好きな自分・嫌いな自分、自分なりの心のバランスシートを作成してみて、自分の心の中にある二面性を知る、そして自分を知る機会にしてみてはいかがでしょうか。