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カウンセリングの周辺〔1〕 目には目を

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 中学校の歴史を教えていたとき、四月の学習範囲は、文明の曙という単元でした。

 世界最古の法律書として、ハンムラビ法典を教えました。「目には目を、歯には歯を」という言葉の起こりです。それを学ぶことによって、「やられたらやり返す」という意識が植え付けられているのでしょう。本来人間は、TVドラマのように、「やられたらやり返す、倍返しだ。」とばかりに、やられた以上に、反撃してしまう、生き物のようです。そこで、相手を殺したりしない為に定められたものだということをしっかり押さえないと、単に「やられたらやり返す」という解釈が一人歩きしてしまいます。

 さて、学校などで、「先生、うちの子が○○ちゃんからたたかれてしまいました」等と言う訴えがあります。「家では、やられたらやり返しなさいと教えているのですが」等と興奮して、子どもにかわって、やり返せないくやしさを、担任の先生にぶちまけるので、それをなだめるのに大変苦労をします。

 そんなことがあって、ある日突然、子どもが学校に行かなくなると、「いじめによって、家の子は学校に行かなくなった」というような訴えに拡大していくのですが、そのいじめっ子がいじめなくなったというような単純な変化では、不登校の解決にはなっていかないケースが多いのです。

 案外、短期解決を目ざすために、原因、原因と、何か一つのことが変化すれば、学校に行けるようになると、考えたくなるのです。しかし、カウンセリングを学んだ人たちは、そのようなことでは解決していかないことを理解して、ひたすら、クライエントの話を聴くことに徹します。そうしていく内に、家族全員が関わることに気付かされてくるのです。

 

 

どんなにかなしくても、

どんなにくるしくても、

長い坂道を登るのは、あなた一人じゃない。

同行二人。

 

 

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