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カウンセリングの周辺〔2〕 特別支援学級で

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 ADHDという障がいをもっている児童がいました。私は、それまで、障がいを持つ子の大変さを全く知りませんでした。学校の中で、兎に角、泣くことがあっては、保護者の方に申し訳ないという気持ちで始まりました。

 病院のドクターが、後々、保護者の方に「今まで、見た瞬間に、薬を処方しなければならないと思った児童は二人いるが、その一人だった」とおっしゃっていたそうです。

 入学時、大変な多動で、二種類の薬を処方されておりました。その薬は、多動を抑えるために、大変効果的でしたが、同時に、食欲を抑制する働きもありました。給食の時間には、他の子の二分の一か、三分の一か位しか、食べることができませんでした。「もうちょっと減らして」と言うたびに、私の食べる量が増えていきました。身長も体重もクラスで一番小さな子でした。

 さて、家に帰り、夕食の時間になっても、薬の効果が続くのですが、夜の九時、十時、眠る時間になって、猛烈な食欲が襲ってくるのでした。一日分のエネルギーを、すべて一度で摂る様な、勢いだそうです。当然、次の日の朝には食欲がありません。ほんのわずかだけ食べて、薬を飲んで登校していたのです。

 障がいによる本人の負担、家族の心労は、私の想像を絶するものがありました。

 その障がいに対して、家族全員の協力が得られない時、とても苦しい思いをします。

 この子を連れて、心中しようと思ったことが、一度ならずあると言います。

 私が家庭訪問をしたとき、あるお母さんは、「夫が、自分の言う通り動かない、障がいを持つ子の頭を、食卓のテーブルに打ち続けたのを見て、離婚を決意した」と語ってくれました。そうした事例は、枚挙にいとまがないことと思います。

 鶴岡市では、ここ何年間か、障がいを持ったお子さんを、早期に発見し、特別支援できる機会が保障されるように、特別支援コーディネーターが各校に配属されるようになりました。とても素晴らしいことだと思います。

 障がいを持つ子ども達、一人一人に合った指導は、特別支援学級を担任した、教員でないと、対応できない場合が多いです。

 私たちカウンセラーは、障がいを持つ子ども達、一人一人への指導には限界がありますが、保護者、ご家族の苦しみを、少しでも、軽くしていくお手伝いができれば、と考えております。

 

 

どんなにかなしくても、

どんなにくるしくても、

長い坂道を登るのは、あなた一人じゃない。

同行二人。

 

 

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