妻から離婚を告げられた
妻から離婚を告げられたという相談に答えました。
結婚して10年になりますが、先月妻から離婚を告げられました。
私の妻は結婚後すぐに統合失調症を患い現在でも通院中ですが、離婚の理由は料理や家事をすることが病気を良くすることにとって負担となっていることだそうです。
発病してから妻にとって家事が負担となっていることは十分に理解していたので食事、掃除、洗濯などほとんどのことは私がやる若しくは手伝ってきましたが、妻が言うには私が手伝うことすらも負担に感じるそうです。
週1日ですが、家事補助のヘルパーさんにも来てもらうようにしていました。
私自身突然のことでかなり戸惑いましたが、話し合い再構築することとなりました。
妻の両親とも話をし(一方的に離婚に賛成だという意見を言われただけですが)妻は一旦実家へ帰っている状態です。
それ以降、向こうからはほとんど連絡がなく、こちらからの連絡に対しても無視状態です。
彼女の私への愛情は全く冷めてしまったように感じられます。
このままだとなし崩し的に離婚となってしまいそうで不安です。
余談ですが、発症後妻は同じ病気の人たちで集まるSNSにはまっており、
それ関連で2度浮気未遂もされました。それでも、病気のせいだということで許してきました。
しかし最近では彼女のためにと思い不満も言わず頑張ってきた自分がバカらしくも思えます。
今は離婚すべきか再構築を目指すべきか自分でもわからない状態です。
なにかアドバイスをいただければと思い投稿しました。
どうぞよろしくお願いいたします。
以下質問に対する答えです。
カウンセリングルーム メグシィの水原です。
カウンセリングは、面談しながら、自ら答えを見つけることを、お手伝いする仕事です。
ですから、これから私が述べることは、カウンセリングとは全く違う、人生相談へのアドバイスとして受け止めていただきたいと思います。
あなたは三十代後半ということですので、ある程度まで、自分の性格を理解できる年齢と考えます。そして、結婚、あるいは結婚生活の意味という物に対しての考えもできつつあると思います。
私たちカウンセラーが注目するのは、結婚後すぐ統合失調症を患い、通院中という事実です。この診断を医師にはっきり受けたなら、薬と環境を患者さんに合わせて整えていくという大きな課題があります。それから十年間を経て、家事等ができないところまで来たということは、症状が改善しているとは考えられないと判断せざるを得ません。
さて、そこで、相談者のあなたが、決断するために必要なことは、改めて病院に行くなり、文献やネット等を通して、統合失調症という精神疾患について学習することだと思います。原則として、カウンセラーは統合失調症の方を来談者として受け入れることはありません。対話が成立しないことが多いからです。これを理解した上で、あなたが、もう一度、新たな家庭生活を営む意思があるなら、奥さんと奥さんのご両親の勧めを受け入れ、お別れした方がよろしいと考えます。
それとも、これからの人生を、奥さんの介護に捧げるという決意をなされることも、一つの大事な選択と考え、尊重いたします。浮気未遂されても病気のせいとして許すことができたのなら、彼女のためと思い、不満も言わず頑張ってきたことを貫くも人生だと思います。この考えも、統合失調症を、もう一度学習したら理解できると思います。また、あなたが離婚に踏み切れないのも、そうした、奥さまの思いやりを、いとしく思ってのことかもしれません。
いづれにしても。今回が、人生の新たな局面を迎える時だと思います。
自分のお身体を大切に。
私たちカウンセラーは、統合失調症の方のご相談を受けることはできませんが、そのご家族の方のご相談は受け付けます。ぜひ、お近くのカウンセラーの門をたずねることをお勧めします。あなたの決断のお手伝いができると思いますよ。
これも蛇足ですが、統合失調症の娘さんを持つお母さんが、東北地方のあるお医者さんによって、病気を治していただいたという事例があります。ご来談頂ければ、ご紹介する事ができます。
ご質問いただき、ありがとうございました。