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カウンセリングの周辺〔6〕 祝婚歌

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 夫婦間のいざこざは、多岐に渡っています。浮気をした、夫の親族が、妻に向かって、「浮気をされる女にも、責任がある」と、男性の味方をする例もありました。いじめを受け、自殺した子供の親に対して、「いじめられる本人にも、いじめられる原因がある」と言ったら、どうなることでしょう。相手にされないばかりか、そうした考えを生む環境を作っている、家族全員が、社会的に抹殺されてしまうことでしょう。

 酒田が生んだ詩人、吉野弘は、詩集「贈るうた」の中で、「祝婚歌」という、名詩を残しました。この「祝婚歌」に出てくる夫婦には、カウンセリング無用です。ここで紹介したいと思います。

二人が睦まじくいるためには

愚かでいるほうがいい 

立派すぎないほうがいい

立派すぎることは

長持ちしないことだと気付いているほうがいい

完璧をめざさないほうがいい

完璧なんて不自然なことだと

うそぶいているほうがいい

二人のうちどちらかが

ふざけているほうがいい

ずっこけているほうがいい

互いに非難することがあっても

非難できる資格が自分にあったかどうか

あとで

疑わしくなるほうがいい

正しいことを言うときは

少しひかえめにするほうがいい

正しい事を言うときは

相手を傷つけやすいものだと

気づいているほうがいい

立派でありたいとか

正しくありたいとかいう

無理な緊張には

色目を使わず

ゆったり ゆたかに

光を浴びているほうがいい

健康で風に吹かれながら

生きていることのなつかしさに

ふと胸が熱くなる

そんな日があってもいい

そして

なぜ胸が熱くなるのか

黙っていても

二人にはわかるのであってほしい

 

 

 

どんなにかなしくても、

どんなにくるしくても、

長い坂道を登るのは、あなた一人じゃない。

同行二人。

 

 

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