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カウンセリングの周辺〔7〕 障がいを持つ子のお父さん、お母さんへ

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 発達障がいをもつ子どもたちは、周囲の子供にばかにされたり、笑われたりします。

 人間は大きく二つに分かれます。「自分にされて、いやなことを、他の人にしてはいけませんよ」と言われたとき、素直に聞ける人と、よくないことがわかっていてもやってしまう子がいます。いじめに発展していきます。その、わかっていても、いじわるする子が力をもつ学級にはしておけません。

 インドの壺というお話を紹介したいと思います。様々な解釈ができるお話です。私にとって、すごく大切なお話です。

「インドの壺」

 あるインドの水汲み人足は、2つの壷を持っていました。

「完璧な壷」と、もう一つは「ヒビ割れた壷」です。

彼は天秤の棒の端にその二つの壷を下げ、首の後ろにかけて水を運びます。

完璧な壷が小川のほとりからご主人様の家まで一滴の水もこぼさないのに、ヒビ割れ壷は人足が水を一杯に入れてくれても、家に着くころには半分になっているのです。

完璧な壷はいつも自分を誇りに思っていました。

彼が造られたその本来の目的を、いつも達成することが出来たからです。

そしてヒビ割れ壷は、いつも自分を恥じていました。なぜなら、彼は半分しか達成できなかったからです。

2年が過ぎ、すっかりみじめになっていたヒビ割れ壷は、ある日川のほとりで水汲み人足に話しかけました。

「私は自分が恥ずかしい。そしてあなたにすまないと思っている」

「どうしてそう思うのですか?なにをあなたは恥じているのですか?」

水汲み人足はヒビ割れ壷に尋ねました。

「この2年間、私はこのヒビのせいであなたのご主人様の家まで水を半分しか運べなかった。水が漏れてしまうので、あなたがどんなに努力をしてもその努力が報われることがない。それが私には辛いのです」

壷は言いました。

水汲み人足はヒビ割れ壷のことを気の毒に思い、そして言いました。

「これからご主人様の家に帰る途中、道端に咲いているきれいな花を見てごらん」

ヒビ割れ壷は、天秤棒にぶら下げられて丘を登っていく時、お日様に照らされ美しく咲き誇る道端の花に気づきました。

花は本当に美しく、ヒビ割れ壷はちょっと元気になったような気がしました。

でもご主人様の家に着く頃にはまた水を半分にしてしまった自分を恥じて、水汲み人足に謝りました。

すると水汲み人足は言ったのです。

「きみは道端の花に気づいたかい?花がきみの側にしか咲いていないことに気づいたかい?ぼくはきみから水が少しこぼれ落ちることを知って、きみが通る側に花の種をまいたんだ。そして、きみは毎日ぼくたちが小川から帰る時に水をまいてくれた。お陰でこの2年間、ぼくはご主人様の食卓に花を欠かしたことがないんだ」

 わたしは、「完璧だと思っている」壺は、普通の人、「ヒビ割れ壺」というのは、障がいを持つ人、と考えました。

 完璧だと思っている壺は、ひび割れた壺を、バカにしてしまいます。人並みに仕事もできずにいる、ヒビ割れ壺に、「グズ」とか「ノロマ」とか「バカ」とか言って見下します。

 しかし、障がいを持っている人たちには、不思議な力を持っている人がいます。

 その人は、空間認知能力がないことと、振動に過敏な方でした。そのため、子どもの頃から文字がきれいに書けなかったので、お勉強はだめだったそうです。また、振動に過敏なので、いつもびくびくしていました。人と同じように生活することができず、いつも劣等感を持っていました。

 しかし、あるときを境に、(努力もあるでしょうが)体の中の微細な鼓動をもとに、血圧計を使わずに、その人の血圧、脈拍、血液中の成分の値などを測定します。そして、どんなところに病変があるか等々、脈を診るだけで、教えてあげることができるのです。

 何千人かに一人いる、DAMP症候群という障がいを持っている人がいます。

 自分たちの家を選んで、生まれてきてくれたと考え、家族みんなが、その子を中心に、穏やかに生きている家があります。自分たちはより豊かに生きる事ができるようになった、と感じながら生きるお家です。

 反対に、自分たちの家に、そうした子が生まれたことを、受け入れられずに、家庭内で争っているお家もあります。「なぜ」と問い続けて、受け入れられない、苦しみ続けるお家です。

 どっちの生き方が実り多いか、言うまでもありません。

 

 

どんなにかなしくても、

どんなにくるしくても、

長い坂道を登るのは、あなた一人じゃない。

同行二人。

 

 

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