こんにちは!メグシィです!

カウンセリングルームメグシィと、発達支援ルームからあなたへ贈るブログです。

カウンセリングの周辺〔9〕 カウンターパンチ

f:id:megusi:20140523182905j:plain

 ADHDの子ども達は、どんなに叱られてもケロッとしていることが多いです。理由は、目の前のことに集中すると、直近の事を忘れてしまうという、ワーキングメモリーの容量に関係があるからです。

 しかし、何回も同じことで叱られると、徐々にダメージが蓄積していきます。いつも同じことを言われる自分はバカだ、という思いが、コップからあふれる水のように、こぼれ出たとき、二次障害が爆発するのです。エネルギーがあり余るので暴力的なエネルギーに変わると手に負えなくなります。

 ASD(自閉症スペクトラム)の子どもたちは、ダメージに弱いため一回の出来事で、トラウマになってしまいやすいです。

 ダメージは目から入って、記憶に定着します。お父さんのおこる顔、両親のケンカの様子等、たった一回の強烈な映像が何度もフラッシュバックします。それがどんどん自尊感情を破棄していきます。

 たった一回の失敗体験からダメージを受け、二度と失敗経験を受けないように、同じことには手を出さなくなってしまいます。ASDの子どもたちは、プライドが高いため、自尊感情を下げる挑戦は、避けたがるのです。

 最後に、一番大きいカウンターパンチは、いじめです。そして、この子たちはいじめを受けやすいのです。いじめを受けたことをきっかけに、引きこもりに陥ったりします。

 健常児でも不愉快な、けなしたり、嘲笑したりされることには、耐えられません。ましてや、ASDの子達には致命傷です。一発のダメージが、カウンターパンチになり、PTSD・心的外傷後ストレスにまで発展してしまうことさえあります。こうした強烈なダメージから守っていかなければなりません。学習活動を小さなステップにして「できたら→ほめる」この繰り返しで、成功体験コースに乗せることが重要です。

 

 

どんなにかなしくても、

どんなにくるしくても、

長い坂道を登るのは、あなた一人じゃない。

同行二人。

 

 

気になることがあれば、いつでもお気軽に、

ブログへのコメントか、メールにてお問い合わせください。

メグシィメール問い合わせ