ＨＥＬＬＯ！カウンセリング〔１８〕男の生き方
カウンセリングにいらっしゃる男性のお話の中に、父親に対する反発が感じられることが、多くありました。
- 酒癖が悪く、暴力をふるう。
- 気に入らないことがあると、家族に当たる。
- 母親とのいさかいになると、母を殴る。
よく、こんな父親と一緒にいて、がまんしているなあと、子ども心に思った方が、案外多くいらっしゃいます。そして、自分は、そんな父親みたいにはなるまい、と思いながら、いつか父親を、思い知らせてやりたいという思いのようです。
また、母親も我慢してきたのだから、自分も耐えなければという思いで、うつ傾向に拍車のかかる方も、いらっしゃいます。
しかし、怒鳴ったり、威張ったり、アルコールなどの常習が行きつく先は、脳細胞の破壊です。
三世代同居でも、孫や子どもたちから相手にされないおじいさんが認知症になっていく確率が高いと、家庭訪問を続けてわかりました。
長い年月に渡って、子どもたちに怒鳴ったりしたせいか、親子関係があまりよくないので、寄り付きたくないというのが、本音です。盆と正月は、孫を連れて墓参りに来いと、強制されるということも、お父さん一家にとって、悩みの種のようです。
たくさんの人、孫、子どもたちと笑顔で語り合っているうちは、ぼけません。イライラした感情を家族、親類にぶつけると、それがそのまま、反ってきて、孤独になることを注意してあげたほうがいいと思います。なかなか頑固になってしまっていて、変わることは難しいかもしれません。
こうした家系を引きずらないように、お父さんは、よき仲間を増やしていく努力が必要だと思います。
六月は父の日があります。
周囲の人たちから求められるお父さんに拍手です。
自己中心的で、孤立がちなお父さん。気付いた時が吉日です。
周囲の人にありがとう、と声に出してみましょう。それだけで、脳は活性化します。話す相手ができますから。男性陣の健闘をお祈り申し上げます。
どんなにかなしくても、
どんなにくるしくても、
長い坂道を登るのは、あなた一人じゃない。
同行二人。
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