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HELLO!カウンセリング〔17〕 アスペルガー障がいのお子さんを持つお母さんの苦悩

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 A君が、一年生の時の事です。

 天気の良い休日の午後にA君、弟、お母さんの三人で公園へ遊びに行きました。公園に着いて直ぐに弟がトイレに行きたくなり、お母さんは、弟をトイレに連れていきました。戻るとトイレの前で待っているように言ったA君の姿が無く、焦って探しました。

 その後、すぐに見つけることが出来ましたが、なんと、知らない女性に腕を掴まれ怒られていました。お母さんは駆け寄り話を聞くと、A君が滑り台の順番を守れなかったとのことです。お母さんは、その女性に謝り、アスペルガーという障がいがあると伝え、しっかりと順番を守るように言い聞かせるので、と話している側で、その話を聞いていた見ず知らずの男の子が、A君の頭を思いっきりゲンコツで叩いたのです。

 A君は、叩かれたことも気にせず、パッと違う遊具に走って行ったそうです。

 お母さんは、A君のその姿を見て涙が溢れてきたそうです。

 デパートに行っては、必ず迷子になり、大型家電センターに行っては走り回りぶつかって色々な商品を落としてしまう・・・そんな日々を送り、何処に行ってもお母さんは謝ってばかりでした。

 そして、気が付くと長男のA君ばかりに気をとられ二男、三男の赤ちゃんの時の事が思い出せないといって、自分を責めていました。

 誰が見ても「この子には障がいがある」と分かればどんなに楽だったか・・・優しい目で見てもらえたのに・・・と話していました。

 外見からは全く障がいがあるように見えないので、学校で理解のない先生から毎日どなられる日々だったのです。 

 「発達障がい者支援法」が施行されたのは2005年でした。今から9年前のことです。それまで学校では、親のしつけの悪い子どもとして目をつけられてきたのです。

 特別支援が必要な子は通常学級で学ぶ子の6.3%にのぼります。

 特に知的な障害が目立たないため、通常学級の中で過ごし、わがままな子としていじめの対象になってしまいました。苦しい思いをしてきたのです。この障害が、どういうものか子ども達も職員も、周囲の家族の方も学ばなければならない事なのですが、まだまだ不十分であると思います。

 

 

どんなにかなしくても、

どんなにくるしくても、

長い坂道を登るのは、あなた一人じゃない。

同行二人。

 

 

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