HELLO!カウンセリング〔24〕 「むりしないでいいよ!」 ブラック企業での悩み
山形県の引きこもりは、1600人に上ります。
その内の何%の方が企業に就職した後で引きこもりになったのか、具体的な内わけは不明です。しかし、必ずブラック企業、グレー企業入社後に、引きこもりになった人もいると想像しております。
ブラック企業は明らかに、家庭、地域、国家、あらゆる視点から見て、大きな損失をもたらします。
今日のブラック企業の特徴は、新卒の人達の心身を破壊することです。使えないと判断すると、自ら辞めさせるようにパワーハラスメントでいじめる。また、使えたとしても、消耗品のように長時間残業などで、うつ病や、自殺などに追い込むような企業です。
社会的弱者である若者の多くは、心身を壊し、退職においこまれてしまいます。そうした現実を、親も高校も就職担当者も、理解しておらず、「やる気がない」「根性が足りない」と責められ、誰も支えてくれる人もなくして、孤立してしまいます。
特に、今までになかった職種には、人材を育成するシステムがないまま放置されてきました。例えば、介護、保育、IT、外食産業、小売販売、等。高校や大学では、ほとんど仕事の仕方を教える事なく、送りだすため、その後の対応は、すべて企業まかせです。チェックの方法もありません。働かせ方も企業まかせで、賃金、社会保障などにも歯止めがありません。
その結果として、考えられる事は、
- 引きこもりの増加→収入がないからすべて家族が支えるしかありません。
- 親子関係の崩壊。その結果、夫婦関係の崩壊の引き金になります。
- 若者の医療費や失業給付の増加。これが地方財政の、国家財政を圧迫します。
- 犯罪率の増加。仕事を失った若者が反社会的行動に走る危険性が高くなります。
どんな企業に就職するかは、その人の人生を左右する重大な岐路です。
就職情報会社「ディスコ」の調査によると、「ブラック企業だとわかっていても受験する」と答えた学生は全体の四割に上るそうです。
原因は二つです。
一つ目は、兎に角、正社員になりたいという学生の焦りです。これは春先に内定をもらえず、五月以降に焦りだす学生の集団心理を反映しています。
二つ目は、就職内定率を上げたいという大学の焦りです。大学のイメージアップの指標は内定率です。
大学に掲示される求人票を学生が見始めるのが、上場企業の七割が内定を出し終わる以降です。その求人票にブラック企業が含まれている危険性があります。
卒業を前に、苦しみ、悩む学生にブラック企業には、ちかよらなくていいよと言いたいと思います。
ブラック度は次の項目でチェックできます。
- 新規学卒社員の三年以内の離職率を公表していない企業。
- 従業員数に対して採用人数が多い企業
- 残業代と基本給の額が具体的に分けられない企業
- 過去の求人広告、説明会の内容が変わりやすい。
- 短期間で管理職になることを求める記載がある。
- すぐに内定が出る。
- パンフレットに「未来」「夢」「成長」など若者心理をくすぐる言葉が多い。
心身を壊してからでは遅いのです。若い人材を追い詰めないようにしていきたいと考えます。企業にいじめられたら、にげておいで。
「むりしないでいいよ!」
どんなにかなしくても、
どんなにくるしくても、
長い坂道を登るのは、あなた一人じゃない。
同行二人。
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